Vol.3 -Ep.2 | 丁寧な一針が、やさしさをつなぐ
「丁寧な一針が、やさしさをつなぐ」
― 縫製工場が込めた、服づくりの想い ―

ENSULOの製品には、糸だけでなく、ボタンや紐などの付属品もすべて生分解可能な素材が使われています。
“土に還る服”というブランドのコンセプトを実現するため、縫い付けや仕様の細部にまで工夫が施されています。
「手付けのボタンを機械で付けたり、首元の縫製をパイピングに変更したりと、より品質が上がるよう相談を重ねながら調整をしていきました」
縫製ミスひとつで生地に穴が空いてしまうため、ブランドネームを縫う工程などは特に緊張感が漂ったそう。
それでも、経験と知識に裏打ちされた職人の手仕事によって、製品は一つひとつ、丁寧に仕上げられていきました。
「これ、気持ちいいね」「自分用にも欲しいな」
製品に触れたスタッフのそんな声が、現場にも自然と広がっていきます。
素材のやわらかさや、ゆとりあるデザインは、作り手にとっても心地よい存在でした。
「日本のものづくりが、こんなふうに環境を考えて進化していることに驚きました。今回の服づくりを通して、地球のために貢献できている実感があります」
そう語る担当者の表情には、誇らしさがにじんでいました。
「“こんな服、手がけたよ”って、ついママ友にも話しちゃいました」
日々の暮らしの中で、ふと話したくなる服。
それは、丁寧な手仕事と、静かな情熱から生まれたやさしさの証なのかもしれません。
