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JOURNAL

Vol.1|「でんきのせんい」が拓く、新しい日常

「でんきのせんい」が拓く、新しい日常

― ピエクレックス開発のはじまりと、その可能性

 

 

 

私たちの暮らしの中で、衣服が電気を生むという発想は、まだ少し未来の話のように聞こえるかもしれません。

けれど、ピエクレックスという素材は、まさにそんな「新しいあたりまえ」を目指して生まれました。

 

ピエクレックスは、さとうきびやトウモロコシといった植物由来のポリ乳酸を原料にした繊維で、繊維自体がわずかな動きで電気を発生させるという特性を持っています。

その電気が抗菌効果を生み、しかも洗濯を何度行ってもその効果は持続します。


社名と素材名が同じであることからも、企業としての想いの強さが感じられます。

 

 

もともと村田製作所では、透明なフィルム状の素材「ピコリーフ」の開発を行っており、その延長線上で「繊維にしても応用できるのでは?」というアイデアが生まれました。

初期は靴下メーカーにセンサー用途で提案したところ、「抗菌効果があるなら使ってみたい」という声があがり、開発が本格化したそうです。

 

「ポリ乳酸素材は昔からありましたが、熱に弱く、加工が難しいため、なかなか製品化が進まなかったんです。そこを乗り越えることが、ピエクレックスの大きなチャレンジでした」

 

素材としての制限があるからこそ、そのなかで何ができるかを探る。

ピエクレックスは、環境負荷を抑えながら、機能性も兼ね備えた「でんきのせんい」として、次のステージへ向かおうとしています。